VOICE B

Special interview FROM TOUR

VOICE 5

マット・クーチャー

「今まで使ったボールの中で、一番の性能だ」

—ツアーボールに求める性能は?

もちろん、飛距離やショートゲームでのパフォーマンスが一番重要だね。特に、グリーン周りでのスピン性能には非常にこだわっているよ。僕のプレースタイルは、短い距離でのボールコントロールが大事だからね。
でも、重視しているのは安定性なんだ。どんなシチュエーションでも、同じプレーをした時に一貫した性能を発揮して欲しい。結果がバラつくと困るからね。
ギアを疑うのが、一番良くないことだと思っている。自分にとって、最適のギアを使っているという自信を持つことが、ゴルファーにとって、とても大事なこと。長い期間に渡ってテストして、プロとしてベストなギアを選択したい。その自信が持てるだけで、大きなプラスになるんだ。

—ブリヂストンのボールで、気に入っているところは?

現在の『TOUR B』ボールは、今まで使ってきたボールの中で一番性能がいい。風に強いし、グリーン周りでのスピン性能が高い。この性能の高さは、プレーする上でのアドバンテージになるよ。そして、何よりも一貫したパフォーマンスを実現してくれている。それまでは結果の安定性に悩んでいたけど、それを『TOUR B』ボールが解決してくれたんだ。

—以前はより軟らかい『TOUR B XS』を使っていました

僕はボールをよりコントロールするタイプなので、それまでも軟らかくてスピン性能の高いボールを選択していた。『TOUR B XS』は、グリーン周りのパフォーマンスが非常に高くて、ラフからでも安定したスピン性能が発揮できる。球持ちがいいので、ボールをコントロールするイメージが出やすいね。それでいて、風にも強いので、自信を持ってプレーすることが出来た。

—4年半ぶりの優勝となった「マヤコバ・ゴルフクラシック」では、『TOUR B X』を使いました。

2018年は、銅メダリストになったものの勝利はなく、ライダーカップの代表から10年ぶりに落選してしまい、望んだような結果にはならなかった。「マヤコバ」は当初は出場する予定ではなかったんだけど、そんな事もあって、急遽出ることを決めたんだ。試合が行われた「エル・カマレオンGC」(メキシコ)は、距離は短いけれど、風が強く、地面もグリーンも硬い、特徴のあるコースだった。コースコンディションを考慮して、試験的に『TOUR B X』を使ってみたところ、優勝につなげることが出来たよ。その時は、継続して使うかどうかは、まだわからなかったね。

—2ヶ月後の「ソニー・オープン イン ハワイ」でも『TOUR B X』で優勝しました。

メキシコもハワイも風が強いコースだった。より風に強いのが『TOUR B X』の特徴だね。ロングショットでは低スピンになりやすく、ドライバー(※『TOUR B JGR』)との組み合わせも良くて、ボール初速がアップした。ツアープロは、スイング、クラブ、そしてボールと常に最適化を求めるもの。特にティーショットでは最適な弾道を得る努力をする。僕の場合は、ボールを『TOUR B X』にすることで、飛距離が伸びたんだ。
風に強くて、飛距離が伸びたにもかかわらず、アプローチでのスピン性能は『TOUR B XS』と比べても負けていなかった。だから、その後も継続して使うことに決めたんだ。打感もよく、優れたパフォーマンスを出せたので、スムーズにスイッチ出来たよ。

—プロにとってのギアとは?

ボールはもちろんだし、クラブもとても信頼しているよ。それはプロにとって重要なことだと思っている。頻繁に道具を変えるゴルファーもいるけど、彼らはいつまでもハッピーになれないんじゃないかな。ベストなギアに巡りあえれば、それらは自信を与えてくれるから、プレッシャーとストレスのかかる環境の中でも上手くやっていける。あとは、ゴルフが大好きなことも大切かな。

PROFILE

マット・クーチャー プロフィール
2016年のリオ五輪で銅メダルを獲得。「クーチ」の相性で親しまれる。プロ転向は00年で、初優勝は02年の「ザ・ホンダクラシック」。10年は「ザ・バークレー」での優勝を始め「全米オープン」で自身メジャー最高の6位などトップ10入りが11度と躍進。賞金ランクトップに立った。13年はPGAツアーでシーズン複数回優勝。14年の「RBCヘリテイジ」を最後に優勝から遠のいていたが、18年の「マヤコバゴルフクラシック」で4年ぶりの勝利。プレジデンツカップ、ライダーカップの出場も決めている。PGAツアー9勝、欧州ツアー1勝。

マット・クーチャー 使用ボール

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