VOICE B

Special interview FROM TOUR

VOICE 12

宮里 優作

「賞金王を獲得した信頼のボール」

—ブリヂストンのボールを使ったきっかけは?

小学生くらいだったかな。まだ糸巻きバラタボールの時代で『THE REXTER』でした。きっかけは、兄貴(宮里聖志選手)が使っていたのと、当時はジャンボさんをはじめ、すごい選手がブリヂストン契約だったので、憧れがありました。2015年からクラブ契約をフリーにしたんですが、そのときもボールを変えようという気持ちはなかったですね。距離感とか球の高さ、コントロールしたときの曲がる幅とか、そういうものが染みついているので。ブリヂストン以外のボールを使っても、上手くいかないことはわかっていました。

—ボール選びで重視している点は?

僕はバランスですね。距離を決めて打つタイプなので、ドライバーからサンドウェッジまで距離感が出せるボールであること。そこに自分の感覚と結果がちゃんと合っているかどうか。そして、低い球を打ちたいとき、スピンをかけたいときに、しっかりとその球が打てることです。ブリヂストンのボールは、操作性がとてもいいので、そのあたりへの信頼はすごくありますね。
今年で、39歳になったんですが、飛距離が落ちていないのは、絶対にボールのおかげだと思ってるんです。性能が年々進化していて、若い時と比べても飛距離が落ちてない。むしろアゲンストのときなんかは、伸びてくれています。

—『TOUR B X』に変更した年、賞金王になりました

ボールを変えてすぐに、「中日クラウンズ」と「日本プロ」(※かねひで喜瀬カントリークラブ 沖縄県)という、風の強いコンディションで勝つことが出来ました。ボールが風に強くなったおかげで、強風のコンディションも苦にならなくなりました。例えば、左から風が吹いているときに、ドローボールを打って、風に勝ちながら前に距離が出てくれるような、そういうことがまさにプロがやりたいことなんですけど、それが出来る。僕自身はスピン量が多いタイプなんですが、今はスピン量が落ち着いているから、手首を返したりしなくなって、方向性が良くなっています。ロングゲームではスピンレスな弾道。ショートゲームではかけたいときに強いスピンをかけることが出来る。逆に、自分が下手になってるんじゃないかと思うこともあります(笑)。昔は、自分で工夫して弾道をコントロールしていたのが、今は余計なことをしなくてもボールが飛んでくれるので。

—2018年から欧州ツアーに参戦されています

2019年は26試合出場しましたが、毎試合、国が違うんです。約20カ国回りました。芝質も違えば、ゴルフ場のレイアウトも違う。その中でヨーロッパの強い風の中でもボールが活躍してくれました。ヨーロッパの試合は、1日で天気の変わりようがすごいんです。1時間でドライバーの飛距離が20ヤードも変わることもある。それだけ気象条件が変わる中で、ボールだけが変わらなくて、助けられたなという気持ちが強いです。ヨーロッパツアーで僕がブリヂストンのボールを使っているのを見て、他の選手が「(このボール)いいのか?」なんて聞かれることが増えました。最近は、タイガーも使っていることで注目度が上がっていますね。

—新しいボールもテスト中と聞いています。

テストの結果がとても良かったので、すぐに使わせてもらいました。それまでのボールからさらに進化していて、すごくびっくりしました。これ以上、どう良くなるんだと思っていたから(笑)。僕自身が、球を曲げて狙うタイプなので。スピン量も自分の思うようにしたいんです。スピンはかかりすぎず、でも曲げやすい、みたいな。そのへんは難しいところですが、今はボールのおかげで、今まで打てなかった球が打てるようになってきています。このくらいスピンをかけて、奥から戻すとか、低く打って、2バウンドで止まる球を打つとか。そういうイメージの出来るショットが増えてきました。このボールは、自分の中で発見があって、新たな技や技術が出せる。ゴルフの幅がものすごく広がって行くと感じています。来シーズン、このボールで戦って行くのが楽しみです。

PROFILE

宮里 優作 プロフィール
1980年生まれ、沖縄県出身。アマ時代から数々のタイトルを獲得。2013年「日本シリーズ」で涙の初優勝。2017年には賞金王に輝いた。2018年からは欧州ツアーに参戦。使用ボールは『TOUR B X』。

宮里 優作 使用ボール

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