匠が斬る!其の四十 選手のフィッティング
2019/12/21皆さんこんにちは!田原です。
このブログも40回を超えましたね。
ここまでいろいろな店舗でレッスンやフィッティングを行っており、そこまで遡ればさらに多くなりそうです。
さて今回の話題は・・・
今日は女子選手のフィッティングです。
以前ま勤務していた赤坂店やここ東京店ではTour B Methodという高付加価値レッスンのほか、主に東日本の男女選手のフィッティングも行っています。
厳しい話ですが、大きく分けると使用する用品を
・支給される選手
・選手価格での購入する選手
に分かれます。
私も選手の時、成績がいい時はC社「支給」でした。
ですが成績が悪くなるともちろん購入になります。
厳しい世界ですが、それが選手の世界。
練習量が多くなれば消費するボールやグローブも馬鹿になりませよね。
購入から支給に切り替わる選手、またはその逆も・・・・
お店に来る選手は大げさではなく全員人生をかけてゴルフをしているので、携わる私たちも持ちる力をフルに使って考えます。
あっ!もちろん一般の皆様にもしっかりベストマッチするクラブを提案しますよ!
そんな業務をしていますが今日は女子プロが来店『支給』選手です。
本社よりプロ課の担当者も同伴。
その選手は・・・・
川崎志穂選手
写真撮影もブログアップも快く了承。
さすがメーカー所属の選手です。サービス精神が素晴らしくカッコいい★
私が会うのは2年ぶり、今シーズンからレギュラーツアーに参戦できる!となった2年前の2月ごろに、開幕戦で使用するクラブをフィッティングしました。ですがシーズンが始まり実際に試合に行くと、現地のプロサービススタッフからのアドバイスで使用するクラブは色々と変わってきます。
その時その時に合うクラブを変えながらシーズンを戦っていくんです。いろいろなクラブ使えて良いな~とも言えるんですが、メーカーとして使って欲しいクラブやシャフトなど色々試さないといけない時もあるんです。
これはどのスポーツ(モータースポーツ含む)も契約選手の宿命ですね。
早速開始です
2年前よりスイングの切れ味がもの凄く増しています。レギュラーツアーで戦っていくとこうなってくるんですね。環境が選手を上達させるんですね。
#9アイアンの飛距離は私と大きく変わりません、体重は見ての通り私の半分くらいなのに・・・・・
言い換えると私が重いんですね←話がズレてきた・・・
話を聞いていると・・・・
・今使ってるシャフトの感触は良い
・飛びすぎちゃうときがある
・右にペラってなるときもある←(プロゴルファー用語)
・ライン出しは良い感じ
との事(そのほかはヒミツ)
・シャフト変えないとダメ?
・ヘッド変えないとダメ?
・ヘッドバランス合っていない?
等と感じている様子(そのほかはヒミツ)です。
スイングを見せてもらい、トラックマンの数値を見て、話を聞いていきます。
問題点は何だろう?????
約10分、解ってきた原因のは・・・
クラブのライ角かな
今のスイングに対しては若干フラットなんです。
インパクトの瞬間フラットな状態(クラブのトゥ寄りが地面に接地)するとフェース面がスクエアでもボールは右に飛び出します←(皆さん知っていましたか?)
普通に打つと右に飛ぶのでインパクトの直前に手を使います、ヘッドをターンさせる動きは「余計な動き」なので1打で勝負する選手には使いたくない動きです。
ですが
ではなんでライ角が合わなくなったのか。
アドレスでしょうね。
話を聞くと、前傾を起こし手の位置を微妙に高くしたとの事。
「だからか~~~」と川崎選手も納得。
では、どうするのか?
アドレス直す?
クラブ調整する?
今回はクラブで調整でした。
まずは1本アップライトに調整、するとやはり少し左へ引っ掛かります。
解っていたことなのでスイングのイメージを変えてもらうと、良くなりました。
ダウンスイングの動きがシンプルになったとの事。
感覚的は「あげて、おろす」になった様子です。
少々飛びすぎていた飛距離も落ち着きました。
クラブセッティングの大きな変更も考えていて、不安だったとの事ですが大ごとにならなくて
「良かった~~」と安心していました。
『また春先シーズン始まる前にチェックに来まーす。』との事。
安心して使えそうで良かったです。
スイングの悩みはクラブが原因?またはその逆も。
一度クラブのチェックをしてみてはいかがでしょうか。
スコアが一気に縮まる方も結構いらっしゃいますよ~!
今回が今年最後のブログになります。
今年もブログをご覧になっていただき有難う御座いました!!
また来年も書いていきたいと思っています。
来年が皆様にとって良いゴルフ年になれますように~!
良いお年をお迎えください!
つづく