匠が斬る!其の九十一 MODUS115に変更⇒楽しみ
2022/02/28皆さんこんにちは!花粉症が始まった田原です。
暖かくなってきて嬉しい反面、鼻が大騒ぎになってきていますw
しばらくはティッシュを箱ごとカートに積むようになります。
さて今回ですがアイアンのシャフト交換をしてみます(してもらいます)
シャフトはMODUS115(S)です。
使用していたDynamicGold105(S)からですと確か15gくらい重くなります。
結構重くなりますね。
最初になぜDG(DynamicGold105)105を使っていたかというと。
確か2年くらい前だったかな??USPGA選手で優勝経験が何度かあるブリヂストン契約選手のクラブを触る機会がありました。
どんなクラブ?というと日本で販売しているクラブのプロトタイプにDG120の確かSだったような・・・が入っていました。
それまでMD(MODUS)130⇒120と使っていた私はDG120のクラブを見たときに「思ったより軽いの使ってるな~」といった印象でした。
その時思ったのが
俺のクラブ重くない???????????
ですw
もう一度しなりを感じるために、あえて軽いシャフトを使う事で重さを感じられるようにと思い変えてみました。
軽いので振りやすいですが振ると球は散ってしまいます←(ゴルファー用語、右や左に曲がるという事です)
ですがそれが重要な事だったので、振る強さは落とし、コントロールし、ヘッドの重さとフェース向きを感じられるように注意して練習しました。
でもいい加減ちょっと軽く左に引っかかる傾向もあるので重くしようかな?
なんて考えていたので相談する事に、それが約半年前。
日本シャフトのツアー担当の同級生に
「125だと少し重いけど120だと動くんだよなー、105でも良いんだけど先端硬くしなり感じておきたいからちょっと違うんだよなー、って思うけどどう?」
なんて聞いたのですが115で良いんじゃない??
という事。
「だけどシャフトが無いんだよ、ちょっと待ってて」と。
※世界的なゴルフパーツ不足中でした
で待っていましたw
「ある?」
「あるよ」
「使いたいけど良い?」
「送るよ」
「SとXどっちが良いかな?」
「こないだ回った感じだとまずはSかな、うーんと思ったらX送るから」
「じゃーまずはS使ってみる」
「OK」
って感じで送ってもらいました。
この辺りはプロの特権ですね(笑)
このシャフトは限定で数セット出ていますが通常発売は3月です、少し早めの先行使用です。
2週間前あたりからクラブ作成の順番予約を入れておき・・・
開始!
レッスンから帰ってくると古いシャフトはもう抜かれていました。
シャフト入口も綺麗に!接着剤やなんやらかんやらを取り除きますw
このヘッドの差し込み量に印をつけフェルールを入れる場所を決めます。
シャフトに黒のマジックで線が描かれています、これが↑で付けた印です、
この部分までシャフトのメッキを削ります。
フェルール入れます。そして・・・
入れる長さが決まった専用の器具を当て叩いて入れます。
決まった長さまでフェルールが入りました、先端はシャフトのメッキが剥がされ接着剤が付きやすくなっています。
再度中を綺麗か確認。新品のように綺麗!!!
入りを確認。
このような台に置き切る長さに印をつけます。
やっと『115』が出てきましたw
印をつけて・・・
カット!!
入れる予定のグリップ(両面テープ分の重さも加えてあります)を借り挿ししてバランスを見ます。
ネックにウエイトがなるべく入っていない方が良い(重心距離)ので0.25インチカットでウエイト入れないで済むのであればすこーし短く切ったりします。
※お客様より長さの強い指定が無ければ微調整する事があります。難しいのですが使用するグリップの材質が太さ重さ、シャフトの特性とスイングの傾向で長めが良かったり短くしたりします。希望のグリップもお聞きできますが出来ればフィッターとクラフトにお任せいただいた方がクラブ特性を生かしたバランスで作ることが出来たりします。
長さ・重さ・グリップの指定の場合がありますが、その場合ネックに多量のウエイトを入れなければいけなくなります。そうすると重心距離が長くなり、ヘッドの特性が生かされなくなったり機能しない場合があります。
例えば・・女性で男性のヘッドを使い軽いシャフトを入れ軽い細いグリップを入れるとヘッドが重くなりすぎるため短く切るしかありません。
せめて男性用の細目のグリップを入れさせてもらえれば(伸ばして入れて補足したり調整しています)などという事はあります。
接着して行きます。
2液を混ぜる事で強く硬化する接着剤ですが「同じ分量を混ぜる」必要があるので計りで計測しながら出していきます。
硬化するのが早いため2本分くらいずつ混ぜ合わせ作ります。
練る練るネルネルねるねる~~~~~
しっかり混ぜます。
挿した後に微調整します。
何度も何度も確認して顔つきを見ます。
クラブについてはクラフトに全てお任せしています。
今までブリヂストンのクラフトに作ってもらったクラブで違和感があったことはありません。
というか、組み立てに関し自分の感覚よりクラフト(プロ)に任せた方が安心です。
ここに自分の感覚が強く入ると基準が解らなくなり変な方向へ偏って行きます。アマチュアの場合それはそれで楽しい所で良いのですが、逆にプロの場合(超1流を除く?←超1流でもプロトタイプを使わない・使いたがらない選手もいます)あまり神経質にならない方が良いと<私は>思います。
アマチュアモニター選手もプロも全て成績次第です。
多くのBS選手をフィッティングしますが東京店のクラフトが作ったクラブに違和感を言う選手はいません。
※まあその前にそのような選手は私が斬りますけどね・・・
↑久しぶりに毒々しい。。。。
さていつも通りの脱線からの、、本線に。
何度も確認します。
何度も何度も顔つきやシャフトの入り方を確認です、私のだからではありません。
皆さんのクラブも同じ工程です。
接着剤の量までコントロールしてバランスを出しています、なので何度もバランス計に乗せています。
はみ出た接着剤をふき取っておきます。
後でフェルールとヘッドの境目を板やすりで削り溶剤で仕上げをする為、マスキングテープで保護しておきます。
接着されるまでしばらく待ちます。。。。。
両面テープスパイラル巻き、厚めの両面テープです。
バランス調整やグリップの太さ調整でで薄めを巻く事も。
グリップ挿します。
グリップ挿して。。。
微調整。
確認。
この間にもバランス計に乗せています。
番手毎のグリップの長さを合わせ確認。
またバランス計に乗せています。誤差の範囲はありますが納得いかない時は挿し直すそうです。
どう?って渡されましたw
大丈夫ですwww
↑ワインのテイスティング並みの「大丈夫です」です(笑)
フェルールを仕上げて完成。
予定よりすこーーーーし短くすることでネックにウエイトを入れずに(9アイアンだけどうしても1g入ったそうです)済みました。
このシャフトはバランスポイントが先端よりじゃない???作りやすいね。
との事で日本シャフトに聞いてみた所「正解」少し先端よりにバランスポイントがあるようです。
早く打ちたい!!!!!のを必死に抑え帰宅。
翌日はラウンド。
朝の練習場で初打ち。
おおーーーー。悪くないんじゃない??少し重くなったので振りやすい。
左に捕まる感じも少なくなった?←自分のせいだという事は気にしないで・・・・
クラブは良い感じになりました!!!
この115ですが105程先端が硬くないのですが120より動く感じはなく丁度いい感じでしょうか。
重さはこの位で良さそうです、もうちょっと振りたくなったら125にしても良いかな?と思います。
この日出だしのロングホール510と短いホール。
ティーショットは少し左に行きセカンド。
190yくらいのラフから打った6アイアンは、捕まった感がある感触。
だけど115にしたせいか左には行かずにピン方向へ。
10.5フィートの硬く早いグリーンでも落ちてから3mくらいで止まりナイスオン。
スピン量もしっかり入り良い感じ(新しいボールXSとの組合せも良さそう)。
5mくらいのイーグルパットは入りませんでしたがこのアイアンと使って最初のホールでバーディーは幸先が良さそうです!!
その後もまずまずの調子でそこそこのスコアでラウンドする事が出来ました。
うーん。
このシャフトちょっと力があるアマチュアなら万人向けしそう。。。。。
といった感想でした。
間もなく試打クラブも用意できると思います!
皆さんも新しいクラブを新しいシャフトを装着し作ってみませんか?
東京店に2名いるクラフトが素晴らしいクラブを組み立ててくれますよ!!!!
次のラウンドが楽しみです!
つづく