ブリヂストンゴルフガーデンTOKYO

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匠が斬る!其の五十七 BSが絶好調なのとスイングの話

2020/09/23

皆さんこんにちは!田原です。

今年最初の(2021年PGAツアー)メジャー試合、全米オープンが開催され見事優勝!!
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コロナでツアーが開催されない時に行った肉体改造が成功のようですね。
もの凄い飛距離アップになり大きなアドバンテージになったようです。

あと女子ツアーでは古江彩佳選手がプレーオフを制し優勝!シニアツアーでは寺西明選手が日本シニアオープン優勝!
デシャンボー選手はボール・グローブを使用、古江、寺西選手はボール・用品使用です!

さらにに2部ツアーであるamebaツアーでは勝亦選手が7位と健闘!

ブリヂストンのボールをはじめとする用品が世界中で活躍していますね~

そんな活躍中のブリヂストン用品ですが、使用する選手も最近では色々なスイングになってきましたね。

毎日皆さんのスイングについてお話ししている私としては、最近のスイングの傾向はやはり気になるところです。
ですが率直に言うと最近のスイングって

「自由度が増した」って感じます。



解説者(丸山プロ)もいっていましたが、少し昔では「ミスショットの原因になる」としていた動きが「OK」になってきました。

では昔とは?昔のスイングって何でしょうか。



その前にクラブやボールの移り変わりについて考えてみます。

私が高校生の頃(約25年前)
ボールは糸巻きボールでロイヤルマックスフライが大人気でした。
トップボールを打つと割れてしまいショック・・・
1個800円~900円だったかな?スピンが入りボールは良く止まりましたね~

ドライバーはパーシモンからテーラーメイドバーナーが人気に。本間ゴルフのパーシモンからメタルドライバー(ヘッドが超ちっちゃい)になった時は衝撃でした!!その後BS製の「J`z」が大人気に、ハーモテック80という重く鬼のように硬いシャフトをブンブン振り回してラウンドしていました(笑)

この頃は「ドローがプロの技」って感じで、ドローを打たないとボールにスピンが入りすぎて飛ばなかったです。
私は高校生でゴルフを始めましたのでスピンのコントロールについてなど全く関係なかったですが・・・


大学生の頃
ボールは2ピースになりレイグランデWFが良く飛びました(BS製です)
BSのモニターになっている先輩がまだプリントされていない白いスリーブ箱から出して打ったボールは凄い飛び方をしたのを覚えています。
1個貰って打った時の「なんだこれ~~~~凄い!」は衝撃でした。
クラブはほぼメタルになっていき、その頃に出たBS製の「230チタン」でまた大きな衝撃。
めちゃくちゃ高くて買ってもらえなかったように記憶しています。この頃からスピン量は減少してきたかもしれません。
その後クラブは高反発になっていき、その後、規制がかかり始め0.83を超えないようになってきました。


ドライバーではカーボンとチタンのコンポジットが作られるようになったりウエイトが可変式になるなど色々と変化していきます。
アイアンでは大きな変化はあったでしょうか?
サイズはだんだんと大きくなっていき、重心距離が長くなりフェースのターン(開くも閉じるも)は起こらなくなってきました。

これはドライバーでも同じですね。
数年前に上記にあるJ`Zメタルドライバーを打つ機会があり、まず見たときは「豆?」というくらい小さかったです(笑)アイアンも小さく芯は狭くてロフトは今より3~4°寝ていた(上を向いていた)と思います。

まとめると・・・

昔は。


<ドライバー>
インサイドアウト軌道でアッパーに振る事でボールのスピン量を減らす事で飛ばす。

<アイアン>
ロフトを立てながら(ハンドファースト)ダウンブローにインパクトする事で距離を出す(こちらもドローに打つ)
なぜそうする必要があったか?


ボールもクラブもスピンが入りやすく打ち方が悪いと高スピン(フケ上がり)で飛ばない。
クラブは小さく(重心距離が短く)ターンしやすいのでコントロール出来ればドローもフェードも打ち分けしやすく、言い換えればそうするしかなかった。


現在
<ドライバー>
大きくなり(重心距離が長くなり)ターンしにくくし始めると大きく動くのでターンさせないように打つ。
重心深度は深くなりボールはアッパー軌道でなくても上がりやすい(重心も低重心になった)

<アイアン>
アイアンもドライバーと同じ、ロフトは立ってきたが低重心で上がりやすく芯は広い。
ボールは低スピン化しているが表面のカバーの開発・進化が進み止まる、コアの開発・進化によって飛ぶ。


更にまとめると

昔は技術が必要でその技術はどの選手で同じ方向性だった

今は技術は必要だがクラブやボールがオートマチック化されてインパクトの瞬間の状態が作れれば大体OK



???




うーん言い方が合っているのか???


車の運転に例えてもう少し掘り下げると・・・(必要ある??(笑))



スピードとまっすぐ走らせる技術
スピード5
走らせる技術5




スピード リミッター解除!!よって10
走らせる技術 ほぼ自動運転!なので8

って感じかな?


飛ばそうと振ると曲がるが昔で今は用品の進化であまり曲がらなくなってきた!と言いたいだけです・・・


インパクトの瞬間に起こる現象はトラックマン等の弾道計測器で測る事が出来るようになり、どうすると飛ぶかが判明。
よってインパクトを正しく作れればいくら加速させても大丈夫(自動運転安全装備充実!)

なので・・・・


色々なスイングが出て来ましたね(これが言いたかったんです)


プロが試合を行うゴルフ場はどんどん距離が伸びて行きパワーゲームになってきました。



クラブには安全装置が付いていてボールは飛んで止まって曲がりにくい。
あとはアクセル踏むだけ(ベタ踏み!!)
↑※注)くれぐれも今の選手に技術が必要ないと言ってるわけではありません!!)
で遠くに飛んで行きます。
ただラフは長くいくら飛んでも曲がってしまうと難しい状況を作りました。


が、しかし。

デシャンボー選手はラフに入るリスクより短いクラブで打てるメリットを取ったようです(TVでも解説されていましたね)

ですがそこにはワンレングスクラブを使ったり、強烈な肉体改造をしたり、もちろん長い時間の練習も必ずあったと思います。


「飛んで曲がらない」


が永遠のテーマで道具の進化で「曲がらない」はさらに進化していくでしょう。でも「飛んで」についてはヘッドの反発係数が決まっている限り大きな進歩はないかも知れません。
(シャフトで飛ばす事は出来ますが、曲がりに繋がるのでスコアを考えるとシャフトで加速感を強く出せないと思う)
そうなると芯を広くしてどこに当たっても飛ぶ(曲がらない)になって行くと思います、ですがパワーを生み出すに体力はもちろんスイング(クラブの使い方)を進化させて行かなければならないです。

まずはどうすると加速できるか?(今のクラブに合った動きで)



《動きの制限を取る》



です。



PGAのティーチング講習では「制限と開放」という言葉が出て来ます。

私もレッスン常に気にしていて動きに制限をかけたいとき、どこかを開放(動きが悪くても制限をかけない)させます。

でも今どきは結構な大解放です(笑)なので少々曲がるけどぶっ飛んでいくPGAプレーヤーが多くなりました。

先日東京店に来た宮里選手も「今が人生で一番飛んでいる」と言っていました。


では後のようなスイングが良いのか?ですよね。


ヒントは・・・


・昔のスイングとは逆の動きでもOK?かも。
・野球選手が飛ぶのは何故?(最初は強烈にスライスしますが。掘り下げるとなんでスライスするのか)

かな?と。


色々なスイングの形が出来てきて皆さんが言う

「プロってみんなスイングが綺麗ですよね」が変わってくるかもしれませんね。

ですが先に書いたように飛ぶだけではスコアに結びつかないのがゴルフ。


基礎、基本をしっかりできてからこその開放や応用ですよ。

制限と開放を考えながら練習していくと皆さんもデシャンボー選手に近づけるかも???






※追記
スイングの開放が多くなってきてレッスンはますます難しくなってきました・・・・・(涙






つづく

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