杉ちゃんの「目指せ!No.1キャディ」

タイトル
 皆さん、ゲンキッスカァ? 僕はめちゃめちゃ元気です。長く辛かったシーズンの終盤に光りがさし、今は来年に向け闘志を漲らせているところです。今回は苦しかった夏、僕がスランプから立ち直るきっかけになった話をさせてもらってもいいですか。

 そのきっかけになったのが、実はタイガーのキャディー、スティーブだったんです。わらにもすがる思いで話しを聞いてもらったとき、彼が言ってくれた言葉がこれ。

『自信を持て、声を大きく、キャディーが迷ったら選手も迷うから常に言い切って行け。“たぶん…だと思う”みたいな曖昧な答えを口にするな!』

 その瞬間、目の前がパッと晴れたような気がしました。言ってることはまったくもって当たり前。でも当たり前のことってつい忘れがちじゃないですか。でも実は一番重要だったりする。自分に足りないものをズバリ言い当てられたような気がしました。それ以前の僕は全く違う事で悩んでいたのです。クラブ選び…パッティングのライン…。しかしそんなのは二の次。大事なのは、いかに選手に最高のパフォーマンスをしてもらうか! 自信のこもったエキサイティングなゴルフをしてもらうか! ただそれだけなんです。

 選手に心地よくプレーしてもらうために、今、自分の出来ることをすればいい。自信さえあれば選手はいくらでもいいゴルフをしてくれます。スティーブの言いたかったのは「迷いを捨てろ。失敗を恐れるな。自信もって自分の思い考えを選手にわかってもらうんだ」ということだったと思います。あの時勇気を出して彼に聞いてよかったです。世界1のキャディーですからもっと難しい事を言うのかと思ったら、そうじゃなくて、それもまた親近感が湧いてすっごく嬉しかった。あのとき、僕は彼と仲間になれた気がしました。

 そして秋になり、辛抱の卵たちがさなぎになって世に羽ばたく時が来たのです。全ての苦しみから解放されるかのような怒涛の快進撃。惜しくもザ・ツアー選手権出場は逃したけれど、来年に向けいい終盤だったと思います。

 僕自身も新しいテーマが見つかりました。“ポジティブ”&“謙虚”。それを胸に来年は1から出直すつもりで頑張ります!

提供:スポマガGOLF


杉澤伸章プロフィール
愛知県蒲郡市出身。高校球児からプロゴルファーを目指し22歳のとき愛鷹シックスハンドレッドの研修生となる。プロへの道は早々に断念したが、同コース所属の横田真一に誘われプロキャディに。国内ツアーで様々なプロのキャディを経験した後、02年から丸山茂樹の専属キャディ。03年クライスラー・クラシック・オブ・グリーンズボロで丸山がツアー3勝目を挙げたときバッグを担いでいた。愛称『スギちゃん』

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