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| 写真:田辺安啓 |
元気な丸山茂樹が戻ってきた。マスターズまでは意気消沈気味で心配されたが、日本に一時帰国し、5月初旬のワコビア選手権から米ツアーに復帰した丸山の笑顔は本来の明るさを取り戻していた。「日本でリフレッシュできた。調子が悪いときこそ、周りにいい人がいるかどうかがわかる。自分には、そういう人がいっぱいいると感じた。アメリカの厳しい事情をわかっている人たちは『ダメならダメで日本に帰ってこい』、『帰ってこられちゃ困るけど、帰ってきたらうれしい』と言ってくれた」と、苦しかった心情を明かした。
ゴルフにおいても、さまざまなポイントを「リフレッシュ」。アイアンはブリヂストンのX-BLADE CB(キャビティ)を試合で初使用。7番ウッドをバッグに入れ、スイングにも新たな試みを加えた。「ロサンゼルスで練習しているとき、一瞬でひらめいた。上体の前傾角度をなるべく変えないようにしている」。これまではインパクト後に体をスッと起こしてI字型フィニッシュに移行していたが、今回はフォロースルーを前(飛球方向)へ出し、体を立ち上げるタイミングをやや遅らせるスイングを試し始めた。
パットのルーティーンにも変化が見られる。「僕はラインの後ろに立ち、カップを正面に見ながら素振りしていたけど、ロングパットだけはラインに平行に立って横からカップを見ながら素振りして距離を合わせるようにした」。さまざまなチェックポイントをいきなり試合で試すのは、いかにも実戦派の丸山らしい。
そのかいあって、成績はぐんぐん上向きになっている。ワコビア選手権からの6連戦。2試合目のEDSバイロン・ネルソン選手権では早くも優勝の可能性を漂わせながらの6位タイ。賞金ランクはすでに80位台まで上昇し、一時は危ぶまれた07年のシード確保も目前だ。「僕にとって最高の成績は、あくまで優勝です」。米ツアー4勝目を目指す威勢のいい丸山の復活だ。
| 丸山の強さを一番感じるとき――それは、バーディを奪うときより、むしろボギーを叩かないときだ。ショットを曲げても絶妙の小技でどこからでも寄せてくる。ボギー覚悟と思える場面で、ミドルパットやロングパットをカップにねじ込む。そんな丸山が5月の復帰以来、しばしば見られるようになった。スコアを落とさない自信が持てるからこそ、攻めていける。「パーセーブにはバーディより大きな意義がある。いいセーブができる日は疲れない。そうやってパーを拾うと、気持ちが盛り上がる」と語気を強める丸山。今季は開幕から苦しんだ分だけ、いい粘りが出てきた。「熱いのが好き」という「夏の男」の06年シーズンは、今、始まった感じだ。 |
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