写真:田辺安啓
 丸山茂樹は毎年12月を日本で過ごしている。米ツアーの試合に明け暮れるシーズン中は、なかなか時間が取れずできないことを、オフのうちに日本でこなしているのだ。

 契約メーカーのスタッフたちとの打ち合わせは欠かせない。米ツアーの現場で得た手ごたえや感触を詳細に伝え、クラブやボールの開発に反映させていくことが来季へ向けての最高の準備になる。スポンサー企業への挨拶や広告宣伝に関する打ち合わせ、インタビューなどのメディア対応。彼が「お仕事」と呼ぶこうした任務は、我々が想像する以上に山積している。

 そう、12月はゴルフクラブをほとんど握らない日々。だが、過酷な米ツアーでほぼ1年間、神経をすり減らしている丸山にとっては、ゴルフそのものから離れる時間も大切なのだ。今年のオフは右肩のリハビリにも時間を割いている。しかし、彼が一番楽しいと感じるのは、「気の置けない仲間たちと遊びでラウンドしたり、賑やかに食事をしたり、ショッピングや家族との団らんのひととき」。オフに体も心もリフレッシュしてこそ、充実したオンが迎えられるはず。だから、丸山にはこの12月を存分に謳歌してほしい。

 あれは去年のクリスマスイブ。丸山のキャディを務める杉澤伸章と都内のホテルのエレベーターでバッタリ出くわした。「これから丸山さんの家でパーティなんです。毎年、クリスマスイブは丸山家に集まるって決まっているんです」。そう言って杉澤は、いそいそとうれしそうに出かけていった。丸山と彼を支える人々は、今年のイブも丸山家に集まるのだろう。

「一年の計は元旦にあり」と世間では言うけれど、開幕が早い米ツアー選手の丸山の場合、一年の計はクリスマスイブにあり。今年のイブに丸山が想う07年シーズンへの誓いは何か。来季が開幕したら早々に尋ねてみようと思う。



米ゴルフウィーク誌が選んだ「PGAツアー・ベストドレッサー・トップ10」で丸山茂樹が5位にランクインした。同誌によれば、「鮮明な色づかいとユニークなデザインのウェアで日本のゴルフに多大なる影響を与えているシゲキ・マルヤマ。再びトップクラスの成績が戻ってくれば、彼の素敵なウェアやワクワクするあのキャラクターをもっとツアーで楽しめるのだが…」とのこと。その通り、丸山の魅力は巧みなショートゲームとともに披露されるスマイルと鮮やかなウェア。日本のみならず世界のファンが丸山という選手そのものに魅せられている。だからこそ、成績アップは必須。心の底から湧き出る輝くような“マル・スマイル”をみんなが待っている。


文・舩越園子(ふなこし・そのこ) 在米ゴルフジャーナリスト
プロフィール
1963年生まれ。東京都出身。早稲田大学政経学部経済学科卒業。93年渡米以来、アメリカのゴルフに関する取材記事を日本の新聞、雑誌、インターネット等へ幅広く執筆中。現ニューヨーク在住。著書に「転身!デパガからゴルフジャーナリストへ」(文芸社)、訳書に「タイガー・ウッズの不可能を可能に変える5ステップドリル」(講談社)などがある。

提供:スポマガGOLF

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