title I am藍

宮里藍選手の魅力に迫る新コーナー!


 とあるトーナメントの練習グリーン。外人キャディたちと談笑していた藍が、こんなことを言う声が聞こえてきた。

「Come on!(カモーン)」

 “こっちに来て”という意味で藍が“カモーン”を使ったわけではない。“いい加減にしてよ”“また、そんなことを言っちゃって”といった意味の“カモーン”である。これは相当英語を使いこなせる人でないと、咄嗟に出てこない言い回し。渡米して半年もたたないうちに、ネイティブのような会話ができるようになった藍に感心したものだった。

 そして今、そんな彼女だからこその悩みがある。9月の上旬に帰国してから2か月近くたち、「せっかく覚えた英語を忘れてしまうのでは?」というジレンマを感じているというのだ。

 昨年のワールドカップの頃から積極的に英語に取り組み、今年は帯同キャディのミック・シーボーンや、同行通訳の力を借りながら、日常会話には困らない程度の英語力を身につけてきた。アメリカ滞在中は、歌詞のテロップつきで放映される音楽専門チャンネルを見て、耳と目で英語に慣れ親しみ、ツアー仲間とも積極的に会話を交わして語学力アップに努めてきた。せっかくそこまでいったのに、2か月のブランクで帳消しになるのでは? 不安にかられる気持ちもよくわかる。

 渡米する前から「外国の雰囲気が大好き」と言い、米ツアーのメンバーが大挙して来日するミズノクラシックでは、「何を喋っているかわからなくても、英語が聞こえて来る状況にワクワクする」と語っていたもの。

 そのミズノクラシックがもうすぐ開幕(11月3日)する。藍にとっては待ちに待った、“生の英語を使うチャンス”が訪れる。国内ツアーに専念している間に、目減りしつつある“英語勘”を取り戻しながら、米ツアー初優勝を狙う。藍にとってミズノクラシックは英語力とゴルフ力、両方の力量を試す大事な大会になる。




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宮里藍プロフィール
1985年6月19日生。
東北高校卒。4歳からゴルフを始め、01年、02年全国高等学校ゴルフ選手権夏季大会で連覇し天才女子ゴルファーとして早くから注目を集めた。03年には、日本女子アマチュアゴルフ選手権、日本ジュニア選手権で優勝。ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで30年ぶりにアマチュアとしてツアー優勝した。04年は史上初めて「10代1億円プレーヤー」になったほか5勝し賞金ランク2位。昨年はワールドカップ女子ゴルフで日本チームの優勝に大きく貢献し、日本女子オープンゴルフ選手権競技で史上最年少優勝を飾るなどツアー6勝を挙げた。今年から主戦場を米ツアーに移しさらなる飛躍を目指す。

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