title I am藍

宮里藍選手の魅力に迫る新コーナー!


 藍にとって2度目の本格的優勝争いとなったショップライトLPGAクラシック。憧れのアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)との最終日最終組に、藍は「これが夢だった」と声を弾ませた。しかし結果は共に奮わず、同期のリー・スンワ(韓)に逆転を許し、念願の初優勝はお預けに。

 その翌日、藍は意気消沈する間もなく今季メジャー第2戦、全米女子プロ選手権が行われるメリーランド州ボルチモアに移動。そこでLPGA主催のプロアマ戦に参加する強行スケジュールをこなしていた。

 何しろ優勝争いの翌日だけに、いくら若いとはいえ「疲れが残っているのでは?」と心配になるが、当の本人は「同伴プレーヤーがすごくいい人達で、和気あいあいと回れて楽しかった」と18ホールを笑顔でこなし、敗戦の後遺症は全く感じさせなかった。

 尊敬するアニカが目指し、藍本人も目標にしている“54ビジョン”(18ホールすべてでバーディを奪い、スコア54の達成を目指すメソッド)では、「いいショットを打ったときは思い切り自分を褒め、悪いショットはなかったふりをして、忘れなさい」という教えがある。なんでも、人間の脳の中には感情の貯蔵庫があり、失敗したことをくよくよ考え過ぎると、それが貯蔵庫に蓄えられ、同じ状況に陥ったとき、悪い思い出がフラッシュバックして同じミスを犯すことになるのだとか。

 そういった意味では、敗戦のことをきっぱりと忘れ、無心で球を打つ、アマチュアとのつかの間の“お遊び”=プロアマは絶好の気分転換だったのかもしれない。

 プレー中、4人のアマチュアたちは口々に、「この試合(全米女子プロ選手権)のプロアマ戦に20年連続で参加しているけれど、これまで一緒に回ったプロの中でアイほど素晴らしいプレーヤーはいなかった。ショットも安定しているし、第1ハートが素晴らしい!」と大絶賛。

 周囲を取り囲んでいた日本人メディアへの、リップサービスかと思いきや、「いやいや、そんなことはない。今週アイは優勝するよ! 我々が断言する」と、うれしい予想をしてくれた。彼らの予想がメジャーの舞台で的中すれば、言うことはない。




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宮里藍プロフィール
1985年6月19日生。
東北高校卒。4歳からゴルフを始め、01年、02年全国高等学校ゴルフ選手権夏季大会で連覇し天才女子ゴルファーとして早くから注目を集めた。03年には、日本女子アマチュアゴルフ選手権、日本ジュニア選手権で優勝。ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで30年ぶりにアマチュアとしてツアー優勝した。04年は史上初めて「10代1億円プレーヤー」になったほか5勝し賞金ランク2位。昨年はワールドカップ女子ゴルフで日本チームの優勝に大きく貢献し、日本女子オープンゴルフ選手権競技で史上最年少優勝を飾るなどツアー6勝を挙げた。今年から主戦場を米ツアーに移しさらなる飛躍を目指す。

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