ゴルフボールは温度が低くなると硬くなり、反発力が低下して飛ばなくなる(初速が落ちる)といわれていますが、これは素材特性によって違いが出ます。一番温度の影響を受けるのは糸巻きボールで、糸ゴムに使われる天然ゴムがもっとも温度依存性が悪いというのがその理由です。一方、ソリッドボールは、ウレタン系樹脂、アイオノマー系樹脂、ポリエステル系樹脂といったカバーで使われる素材自体が温度の影響を受けますが、糸巻きボールほどではありません。
飛びに対する風の影響はスイング軌道や打点によっても変わりますが、当然フォローの風では飛距離が伸び、アゲンストの風では飛ばなくなります。実験データによると、無風の状態でドライバーの飛距離が250ヤードだとすると、フォローでは約10ヤード伸び、アゲンストでは15ヤード近くも飛距離が落ちることになります。

初速の温度依存性
ツーピース、多層といったソリッドボールに比べ、糸巻きボールは温度変化の影響を受けやすく温度依存性が高いといえる。20℃以上では大きな差は見られないが、低温になればなるほど糸巻きボールは初速が低下し飛ばなくなる

飛びに対する風の影響
ドライバー(ヘッドスピード45m/s )での弾道シミュレーションと数値データ。無風の状態と比べて、5m/s のフォローではトータル飛距離が10.9ヤードアップし、5m/sのアゲンストでは14.3ヤードもロスしてしまう。5m/sの風速はピンフラッグが揺れる程度だが、それでもフォローとアゲンストでは約25ヤードもの飛距離の差が出る