2015/03/30

Road to Augusta

マスターズに出場するブリヂストンスポーツ契約選手を応援しよう!

舩越園子のRoad to Augusta


「グリーンジャケットを羽織るまで、僕のキャリアは完結しない」

昔も今も、これからもブラント・スネデカーをささえるもの

今年2月のAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマを制し、米ツアー通算7勝目を挙げたブラント・スネデカーに「優勝、おめでとう!」と声をかけると、彼は細い目を一層細めながら、心底うれしそうに「ありがとう。I am back.」と、笑顔を見せた。

I am back.――昨季は不本意な未勝利に終わり、世界ランクもフェデックスカップランクも下降してしまった。が、そこから抜け出し、優勝争いができる位置へ「backできた(戻れた)」こと、その中で勝利をもぎ取ったこと。それがうれしくもあり、安堵もしているとスネデカーは言った。そして、彼が一番喜んでいる「back」は、「今年もオーガスタに戻れる」ことだ。
「マスターズは僕が何よりも待ち望む大会、何よりも勝利を望む大会なんだ」

「マスターズは僕が何よりも待ち望む大会、 何よりも勝利を望む大会なんだ」

テネシー州で生まれ育ったスネデカーにとって、同じ米国南部のジョージア州で開催されるマスターズは、幼いころから春になるたびにやってくる近所のお祭りだった。
「毎年毎年、マスターズが始まるのが楽しみでたまらなかった。その気持ちはプロを目指しているときも、プロになり、すでにマスターズに何度も出場している今も変わらない」

スネデカーとマスターズの関わりは深い。大学時代の2003年に全米パブリックリンクス選手権で優勝したスネデカーは、その資格で2004年のマスターズに出場した。

「ずっと憧れてきたマスターズに出られるだけでも夢みたいだったけど、まだアマチュアだった僕が生まれて初めて出たプロの試合が、あのマスターズだった。だから印象や想いは鮮烈なんだ。あのときは兄のヘイムズがバッグを担いでくれて、予選も通って41位になった。僕はそのあと、プロ転向したんだ」

プロとして初めてオーガスタの土を踏んだのは2008年大会だった。スネデカーは最終日を最終組で迎え、2番のイーグルで首位に立った。が、その後の16ホールで8ボギーを叩き、勝利から遠ざかって3位に甘んじた。
ホールアウト後、TVカメラが並ぶインタビューエリアに立ち、毅然とした態度で言葉を発しようとした。が、その瞬間、言葉の代わりに悔しさが込み上げ、スネデカーは大粒の涙をボロボロこぼしながら号泣した。
「あの悔しさが、その後の僕をマスターズ制覇へと一層駆り立てている。でも、同時にあのとき僕は、本当に勝利を信じて惜敗した敗者の気持ちを初めて思い知ったんだ」

だからこそ、スネデカーは11年のヘリテージ・クラシックで勝利したとき、敗北したルーク・ドナルドを気遣い、12年のファーマーズインシュアランス・オープンをプレーオフで制したときは、敗北して号泣したカイル・スタンリーを優しく思いやった。そうやってスネデカーは人間的にも成熟していった。

そんなスネデカーの歩みを、プロになる以前から、いやいや、彼が初めてオーガスタの土を踏むさらに以前から、ずっと眺め、力になってきたもの。それが、ブリヂストンのボールだ。
「僕がブリヂストンのボールに初めて出会ったのは大学2年生だった2001年のこと。プリセプトと名付けられたそのボールを初めて試したとき、僕は打った瞬間、『これだ』と思った。打った瞬間、カバーから伝わってきた柔らかい感触も好きになったけど、それより何より、一定して自分の理想が実現できるところに惚れ惚れさせられた。僕はロングヒッターではないから、飛距離ではなく正確性で勝負するタイプ。だからこそ、ウエッジやアイアンを手にしたとき、同じ番手で何度打っても、まったく同じ距離が打てないと嫌なんだ。ブリヂストンのボールなら、それができると直感的に思った。そんなインスピレーションを抱いたことは、それまで一度も無かった。だから『これだ』と思ったんだ」

以後、残りの大学生活は、ずっとブリヂストンのボールで戦った。パブリックリンクスで優勝したときも、マスターズに初出場したときも、彼は震えるほどの緊張の中でブリヂストンのボールを握りしめ、大空に打ち出し、カップに沈めた。
2004年のプロ転向と同時にブリヂストン契約選手となり、以後はボールのみならず用具を含めたサポートを受け、ブリヂストン・ファミリーとして戦ってきた。
「ゴルフの道具選びで一番大事なのはボール。ゴルフのパフォーマンスに一番大きな影響をもたらすのはボールです。そして、ボールを選ぶとき、一番重視すべきは、飛ぶかどうかではなく、自分が望む球が一定して、一貫して、打てるかどうか。だから僕はドライバーやアイアンやウエッジやパターより、まず自分のゴルフにフィットするボールを探し続け、そしてゴルフの世界で最も優れたボールを作っているブリヂストンに出会い、以後、ずっとブリヂストンと一緒に歩いているんです」

スネデカーとプロ担当のダレルのチームワークは抜群だ

今年はすでにFORGEDウエッジ2本(52度、56度)をバッグに入れ、フロリダシリーズ終盤にはJ15CBアイアンもバッグに入れ始めた。そして、J815ドライバーも「見た目もいいし、感触もいい。マスターズに向けて調整していきたい」。すべては、彼が究極の目標に掲げるマスターズへ向けられている。
「グリーンジャケットを羽織るまでは、僕のキャリアは決して完結しない」

そのときまで、いや、そうなってからも、スネデカーの傍らには、やっぱりブリヂストンのボールとブリヂストン・ファミリーがいるはずだ。


取材・文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)




Road to Augusta
マスターズに出場するブリヂストンスポーツ契約選手を応援しよう!

4/9(木)~12(日)、米国ジョージア州オーガスタナショナルG.C.にて、今年のメジャー第1戦、マスターズトーナメントが開催されます。マット・クーチャー、ブラント・スネデカー、フレッド・カプルス、サンディ・ライルの4人の当社契約選手が出場しますので、TEAM-Bの選手を応援してください!

マスターズ出場選手応援キャンペーン 概要

応募締切 2015/4/13(月)AM11時をもちまして募集を終了いたしました。
賞品

■「BRIDGESTONE GOLF キャディバッグ CBG570 マスターズ出場当社プロ使用モデル」・・・1名様

■「BRIDGESTONE GOLF TOUR B330」1スリーブ(3個入り)・・・・20名様

応募条件 どなたでも応募できますがゴルフメガタウンの会員登録が必要です。(無料)
賞品の発送は日本国内に限定させていただきます。
賞品発送予定:4月下旬を予定しています。
当選発表:賞品の発送をもって発表に代えさせていただきます。
※尚、当選されなかった方には、Eメール等でのご連絡は差し上げておりませんので、予めご了承ください。